ドイツ初のソーラーロードが11月12日、NRW州ケルン近郊の町エルフシュタットにオープンした。
連邦政府の助成も受け、90メートルの長さにわたり、200平方メートルのスペースにソーラータイルが敷設されている。タイルの発電力は1平方メートルあたり年間80kWh。実は発電だけではなく夜間は明かりを灯し、また冬には道路上の雪や氷を溶かす。将来的にはタイルにセンサーを内蔵することで、交通量も測定可能となる。ドナルド・ミューラー=ユーデックス氏は、2014年に自身のスタートアップSolmove社を設立し、2つのフラウンホーファー研究所、アーヘン工科大学、バイロイト大学およびユーリッヒ研究センターなどの研究機関からの協力を得て、この「多機能ソーラーカーペット」を開発した。Solmove社のソーラータイルの主な利点は、既存の道路に容易に接着できることだ。またタイルの表面は特殊な溝構造を採用しているため、汚れを防ぎ、滑りにくくなっている。タイルのコストはまだ高いが、オープンしたソーラーロードは発電収益で10年から15年後にコストカバーする予定。既にドバイやシリコンバレーなど、世界中で交渉やテストプロジェクトが行われている。