石炭代替エネルギーへの民間投資は、安全・廉価で気候変動に配慮したエネルギー供給にとって極めて重要だ。STARK助成プログラム(Stärkung der Transformationsdynamik und Aufbruch in den Revieren und an den Kohlekraftwerksstandorten「炭鉱地区・石炭火力発電所区域での産業転換原動力と新たな門出を強化する措置」の意)の改正により、ドイツ連邦政府はバッテリー、ソーラーパネル、風力タービン、ヒートポンプ、電解槽およびその他のエネルギーシフト機器の製造を行う中小および大企業を直接支援することになった。助成率はプロジェクトの場所や企業の規模によって異なるが、15~40%となる。
ノイバウアーNRW州経済・産業・気候保護・エネルギー大臣は「NRW州政府はSTARK助成プログラムの運用改正を目指して連邦政府に働きかけてきたので、この度助成対象が拡大し、製造企業への直接資金援助が可能になったことは嬉しい。安全・廉価なエネルギー供給の確保とカーボンニュートラル達成に必要不可欠な革新的プロジェクトの実現が可能になったのだ。助成プログラムは、生産能力の整備・強化のための投資を促す重要なインセンティブを生み出し、産炭地域で多くの新たな持続可能な雇用の創出にもつながる」と、歓迎した。
NRW州では、ドイツ連邦政府の「STARK助成プログラム」をNRW州ライン・レヴィア(産炭地域)で実施する他、デュイスブルク、ゲルゼンキルヒェン、ハム、ヘルネ、ウンナ郡の5地域でも「5地域プログラム」*の枠内でも行う。
総額148億ユーロ以上を連邦政府とNRW州政府がライン・レヴィアの持続可能な産業転換に投じており、これまで同地域で承認されたプロジェクトは205。これに対する助成額は18億8000万ユーロに上る。これら連邦政府およびNRW州の構造強化基金の他に、中核プロジェクトに対しては、NRW州独自の助成金や民間投資が投入されている。
STARK助成プログラムへの応募(締切: 2024年12月6日)
ドイツ連邦経済省委託プロジェクト管理機関 VDI/VDE Innovation + Technik GmbH までプロジェクト概要提出
* 石炭・褐炭廃止に伴い、NRW州デュイスブルク、ゲルゼンキルヒェン、ハム、ヘルネ、ウンナ郡の5地域を対象にNRW州政府が支援するプログラム
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