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ドイツエネルギー大手RWEが日立エナジー、ノルウェーのEPC事業者アイベルとHVDCシステムの枠組み協定に調印 

世界有数の洋上風力発電会社RWE(本社: NRW州エッセン市)は、日立エナジー及びノルウェーのEPC事業者アイベルと高圧直流送電(HVDC)システム3基の供給に関する枠組み協定を締結した。RWEは世界各国で洋上風力発電プロジェクトを推進しており、今後10年以内に送電網への接続が予定されている洋上風力発電にHVDCシステムが使用される。

HVDCシステムによって、電力をはるか沖合の洋上風力発電所から陸上の接続ポイントまで送電することができる。今回の枠組み協定は、HVDCシステムの供給と各洋上発電プラットフォームの建設を対象としている。陸上での建設工事についてはプロジェクト開発段階で発注される予定。日立エナジーは、陸上での効率的な長距離送電のために、交流を直流に変換する電圧源コンバータを供給する。一方、アイベルは、洋上プラットフォームの計画・調達・建設を担当する。

3社代表は調印にあたり、下記コメントを述べている。

RWE Offshore Wind社 CEO スヴェン・ウーターメーレン (写真:中央)
洋上風力発電の拡大は、気候保護目標の達成に不可欠である。当社は、洋上風力発電の長期的な将来性を確信しており、欧州および世界で洋上風力発電の拡大を推進していく。日立エナジーおよびアイベルとのパートナーシップにより、3つの大型HVDCシステムに欠かせない技術的な計画性および生産能力が早期に確保され、洋上風力発電所のグリッド統合が可能となる。厳しい市場状況を考えると、この協定締結は、まさに洋上風力発電プロジェクト開発の成功には必要不可欠だ。
この枠組み協定により、日立エナジーとアイベルは、3基のHVDCシステム供給に必要なコンポーネントの調達、労働力の確保、設計・製造能力の計画、さらに資材の早期発注など、必要なリソースの計画を立てることができる。また、この協定は当社が今後の洋上風力発電プロジェクトにおいてもHVDCシステムを追加導入するオプションにも繋がると考えている。

日立エナジー社  グリッド統合事業部門マネージング・ディレクター ニクラス・ペルソン (写真:左)
各国の気候保護の目標達成を共同で支援するため、RWEに(パートナーとして)選定されたことを嬉しく思う。エネルギー転換を成功させるためには、革新的なソリューションを迅速かつ大規模に展開することが重要である。再生可能エネルギーをエネルギーシステムに統合しようと電力網強化を図っているクライアントをサポートしたい。また、そういったクライアントのパートナーになるのが当社の新しいビジネスモデルであり、今般の協定締結はまさにこれを反映するもの。

アイベル社 CEO マッズ・アンダーセン (写真:右)
RWEとの協定は、日立エナジーと開発した当社のコンセプトが、リスクとリターンのバランスが取れた競争力のあるものであることを示している。早期に容量を確保することで、計画の安全性が担保され、洋上風力発電市場における当社のリーディング・サプライヤーとしての地位が強化される。

出典 写真コピーライト: RWE