ドイツ進出のリアルを聞きに、ソフトウェア開発のメシウス株式会社が本拠を置く、仙台へ。訪問した2024年初冬の仙台は太平洋側らしい青空に包まれ、メシウス社の社屋にも、またその奥に広がる枯れ始めた芝生にも太陽光がキラキラと降り注いでいた。
欧州・ドイツへの進出を模索する日本企業の「知りたい!」に迫るインタビューシリーズ。第4弾は学校法人向けソフトウェアサービスやソフトウェア開発者向けソリューションで業績を伸ばしているメシウス株式会社。
1980年に創業した同社は、学校法人向け業務システム、そしてソフトウェア開発支援ツールの開発、販売を2軸としている。昨年(2024年)8月に、NRW州デュッセルドルフ市に駐在員事務所を開設。その後、年が明けた2025年1月にドイツ現地法人化し、営業活動を本格化した。この拠点は欧州で最初の事務所となるという。それまでは、アメリカ支店がヨーロッパでのビジネスをカバーしていたが、業績の伸びに伴い、現地に事務所を設立し、「信頼」をしっかり築いていきたいと、小野 耕宏社長は力強く答えた。
以下はインタビュー動画(全編日本語)からの抜粋。
➖ NRW. Global Business Japan代表・川久保 (以下、NGB Japan 川久保)
ソフトウェア業界はかなり幅が広い(ビジネス)ですが、メシウス社のアプリケーションの強みは何ですか?
プロが使うソフトウェアを開発・販売
➖ メシウス 小野氏
ソフトウェアを開発するプロフェッショナルに使っていただくソフトウェアが私たちの強みです。この世界では、信頼性、品質、そして使い方の中で何か問題が生じたときに如何にスピーディに解決していくか、が求められています。長年、こういったお客様の声を大事にしながら、ひとつひとつ、どうやれば早く問題解決できるか、に注力して取り組み、そしてその結果を次の機能構成に反映させて来ました。そういった地道で真摯な対応が、気がつけば評価されてきたと思っています。
➖ NGB Japan 川久保
なぜ、ドイツ市場でのビジネスを検討するようになったのですか?
ヨーロッパ、そしてドイツ市場へ
➖ メシウス 小野氏
もともとヨーロッパ市場は経済規模が大きいので、非常に魅力的でした。ただ当社はまだ企業規模として小さく、その市場へ乗りこんでいくのは大変と思い、アメリカ支店から欧州事業を展開してきました。
欧州の中でもビジネスの比率が高かったのがドイツです。そろそろ、当社も力がついてきたな、と思っており、ここがタイミングだと判断したのが(進出の)理由です。
➖ NGB Japan 川久保
ドイツの中でもNRW州を選んだきっかけは何でしょう?
NRW州の商圏規模が魅力
➖ メシウス 小野氏
やはり一番は、ヨーロッパでも抜群の商圏規模です。人口密度が高い地域が集中していて、半径500キロ圏内に、ヨーロッパの人口の3割がいます。より多くのお客様をターゲットにしたい我々にとって地理的に好条件です。
➖ NGB Japan 川久保
特にソフトウェア企業では在宅勤務が進んでいて、営業でさえもオンラインが今や一般的です。そんな中、国際ビジネスでは何故、現地に拠点が必要になるとお考えですか?
現地に拠点を置くからこそ…..
➖ メシウス 小野氏
一番は、一言でいうと、信頼関係を構築するのには、やはり現地に法人を構えること、と考えているからだと思います。
お客様との距離感は現地で、そして対面で話すことで得られる情報は非常に多い。これは日本でも、アメリカでも、そしてドイツでもそうです。したがって、現地に拠点を置くというのはお客様との信頼関係の構築において重要だと考えています。
インタビュー動画 (約14分) はこちらから>>
メシウス株式会社 公式ホームページ