このパートナーシップはデンソー、IHI、三菱電機、パナソニック、住友電気工業、そして最近では村田機械といった名の知れた日系企業に広がり、産業デジタル化を進めるICNAPのグローバル活動にとって重要なマイルストーンとなっている。専門知識とリソースを結集し、日本のみならず世界各地でデジタルトランスフォーメーションを推進するというICNAPのコンセプトが成功している証だ。下記にパナソニック、デンソー、住友電気工業の担当者が寄せた各々の経験を紹介する。
- パナソニックホールディングス株式会社 AI・データアナリシス技術課 主任技師 松田 明浩 氏
IoT、AI、そしてクラウドなどの技術を活用し、製造プロセスの自動化や生産性の向上を目指すドイツ発インダストリー4.0の概念は、日本でも大きな関心を呼んできた。ICNAPはセンサーシステム、データ収集からデータ駆動型ビジネスモデルまで幅広いテーマを探求している。ICNAPに加入することは、最新のトレンドを把握し、最前線で活躍し続けるためにも重要。さらに、ICNAPではエキスパート間でディスカッションをしたり、また体系的研究成果を知れたりと、より多くのことを学ぶ貴重な機会となっている
- デンソー・オートモーティブ・ドイツ社 テクニカルマネージャー/先端材料・基礎技術 Dr.クリスチャン・ベルグス 氏
デジタル化が進む中、ICNAP会員になることで、技術専門家とのネットワーキングや様々な産業関連クラスター・プロジェクトへの参加、あるいは現在の技術トレンドの把握など、またとない機会を得ている。特に、このICNAPという組織の運営に対し、プロ意識高く取り組んでいること、またパートナーシップ志向でネットワーク活動をしていることを高く評価している
- 住友電気工業株式会社 サイバーセキュリティ研究開発室 セキュリティ基盤グループ グループ長 Dr. 相馬 大輔 氏
当社の目的は、将来の製造プロセスに不可欠なサイバーセキュリティ技術について議論し、評価すること。ICNAPへの加入で、人工知能やデジタルツインといった先端技術を取り入れた製造業が将来どの方向へ向かうのかを理解する機会を手に出来た
毎年、ICNAPの会員企業は共同研究の優先順位を決定している。2024年は生成AI、デジタルツインの可能性、ダークファクトリー、サイバーセキュリティなどのテーマが選ばれた。ICNAPのこれまでの研究成果詳細については無料で ICNAP Explorer から閲覧が可能。この機会にICNAPの専門能力と知識を是非ご活用ください。なお、12月開催の年次総会はICNAPとその会員、コミュニティを実体験できるチャンス。
会員にご関心の際はこちらからLink ご質問・ご不明な点があれば下記担当までご連絡ください。
Mr. Alexander Kies, Community Manager: alexander.kies@ipt.fraunhofer.de
ICNAP コミュニティ・マネージャー アレクサンダー・キース
写真コピーライト: ICNAP