ドイツは先般、再生可能エネルギーによる発電量で半期の新記録を達成した。バーデン・ヴュルテンベルク州太陽エネルギー・水素研究センター(ZSW)とドイツエネルギー・水産業協会(BDEW)は、2024年上半期の電力消費量に占める再生可能エネルギー(風力、太陽光、バイオマス、水力発電)の割合は58% に上ると発表。これは、52%であった前年同期比で大幅な増加だ。なお同時に、国内総電力消費量は前年比0.3%の減少となった。
このことから、ドイツのエネルギー供給における再生可能エネルギーの重要性が着実に増していることがわかる。ZSW理事のシュタイス氏は「ドイツが水素を含むほぼ100%の再生可能エネルギー・ベースの安全且つカーボンニュートラルな電力供給を2035年までに実現可能という証」と新記録の意義を強調した。
NRW州は、再生可能エネルギー発電に大きく貢献しており、エネルギー転換の促進に重要な役割を果たしている。同州には数多くの風力発電所と太陽光発電所があり、再生可能エネルギー由来の発電を現在の約3万ギガワット時からさらに増やす計画だ。またNRW州の産業界もまた、持続可能なエネルギー供給を存分に享受しながら、生産工程での効率を向上させ、1990年以来、6,200万トン以上のCO2削減も達成している。
再生可能エネルギーに関する最新動向から、ドイツが気候変動目標の達成に向けて大きく前進していることは明らかだ。再生可能エネルギーの比率を高め、2035年までに持続可能なエネルギー供給の完全なる実現というビジョンを掲げるドイツ、とりわけNRW州は、世界的なエネルギー転換のパイオニアとしての地位を確立しているといえよう。
これは日本企業にとっても大きなチャンスである。ドイツにおける再生可能エネルギーの重要性の高まりは、特にグリーンテック、再生可能エネルギー、エネルギー効率分野に取り組む日本企業にとって、相互協力と投資への扉を開くことだ。ドイツ企業との提携は、欧州における専門的見解や市場機会から恩恵を受けるのみならず、先進的で未来志向のビジネス市場での独自の技術・ソリューションの確立へつながっている。
参考資料