ドイツ サステナビリティ・アワード(DNP)は、経済・自治体・研究分野における持続可能性の優れた成果を表彰する、ヨーロッパ最大の賞。同アワードの主催団体は、ドイツ サステナビリティ・アワード財団(Stiftung Deutscher Nachhaltigkeitspreis e.V.)で、100を超える産業分野と20の部門における先駆者を表彰している。
昨年(2024年)末、ヴッパータール研究所は「教育と研究」部門において高く評価され、「研究開発」分野における変革をもたらすパイオニアとして選出された。
同研究所の所長 兼 科学担当マネージングディレクターであるマンフレッド・フィシェディック教授(Prof. Dr.-Ing. Manfred Fischedick)は、次のように喜びを語った 。
「我々は持続可能性と転換を探求する研究所として、この栄誉を心から喜んでいる。サステナビリティは中心的な研究テーマであるだけでなく、当研究所の事業運営における指針そのもの。そして持続可能な発展に対する政治や経済、社会からの疑問・質問に信頼に足るアドバイスをする立場にあるものは、まず自らがその手本となるべきだから。」
なお、「研究開発」分野でトップ10に名を連ねたのは、ヴッパータール研究所に加えて、エコ研究所(Öko-Institut e. V.)やエコロジカル経済研究所(Institut für ökologische Wirtschaftsforschung, IÖW)であり、この3つの研究所はすべてエコロジカル・リサーチ・ネットワーク(Ecornet *)のメンバーだ。
ヴッパータール研究所における持続可能性の実践と研究
1991年設立。以来、気候保護および資源効率を中心に据えた研究がその中心課題。2010年以降、これらのテーマは研究所内で組織的に推進されており、スタッフ全員がより多くの気候保護/持続可能性の実現に情熱を持って取り組んでいる。なお、このような取り組みは外部機関にも評価されており、2020年には「right. based on science」が実施した評価で、ヴッパータール研究所がパリ協定の1.5度目標に適合している、と承認された。
*Ecornet: ドイツにおける環境および持続可能性研究を推進する8つの独立した非営利研究所が構成するネットワーク。
出典 写真コピーライト: DNP/Christian Köster