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COVID-19との戦い in NRW:感染防止対策、検査、調査および医療設備

COVID-19との戦いで、ドイツ NRW州は、ドイツ連邦政府、他の連邦州、そして欧州のパートナーと緊密に連携して、ウイルスの拡散を食い止め、感染者に最善の医療を提供するために全力で取り組んでいる。

この取り組みには、4月19日までの予定で実施されている厳しい「接触制限」のほか、COVID-19感染検査や回復者の抗体検査の実施、さらにはボン大学病院ウイルス学研究所長ヘンドリク・シュトレーク教授(Prof. Dr. Hendrik Streeck)が欧州全域で行ったウイルス感染調査も含まれる。

ドイツでは2020年4月8日現在、COVID-19に感染している10万7,663人のうち、死亡者数は2,016人であり、他の多くの国に比べて死亡者数が比較的少ない。これには、35万件/週におよぶ迅速かつ広範な検査、高水準の医療、十分な数の集中治療病床、そして国民が社会的距離のガイドラインを遵守しているという点が大きく寄与している。

COVID-19の影響を受けている他の国と同様にドイツにおいても、防護具(ゴーグル、フルフェイスマスク、FFP2 / FFP3マスク、サージカルマスク、保護ガウン、全身防護服、使い捨て手袋)、人工呼吸器、COVID-19検査および抗体検査のキットほか、感染者の治療薬や消毒剤が不足している。これらはすべて、ドイツと日本が相互協力できる分野だ。

NRW州は7つの大学病院と400近くの病院を擁するほか、ウイルス学の研究所など卓越した研究施設が集中している。そして、世界規模で事業展開する化学・製薬企業(バイエル社、エボニック社など)が本拠地を構えるなど、医療・衛生分野の大規模・中規模企業を多く有している。NRW州は、州政府や自治体、研究施設や企業が互いに連携することで、戦後ドイツ最大と言われるこの危機を乗り越えることができると考える。