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ドイツパビリオン  ティッセンクルップがグリーンスチールを披露  EXPO 2025

4月に開幕を迎える大阪・関西万博(EXPO 2025)のドイツパビリオンには、NRW州企業の循環経済への取り組みが所々で顔を覗かせる。NRW州デュイスブルクのグリーンスチール、オーバーハウゼン市の菌類・植物繊維をベースにした吸音パネル、ハム市のエコセンターが展開する気候保護コンセプト…

ドイツパビリオンのテーマは「循環経済(サーキュラーエコノミー)」、タイトルは「わ! ドイツ」。この「わ!」には、循環の「環(わ)」、調和の「和(わ)」、 感嘆の「わ!」の3つの意味が込められている。同パビリオンの来場者に「循環型社会のビジョンを体験できる、感情と五感に訴える旅を約束する」と、ドイツ連邦経済省は意気込んでいる。

そして、また実際、NRW州ルール地域では「循環経済」がすでに雇用を生み出す原動力となっている。NRW州に本拠地を置くティッセンクルップ・スチールは今般、ドイツパビリオンに出展し、CO₂削減スチールを展示するという。同社は今後、数年以内に数十億ユーロ規模の直接還元法によるグリーンスチール製造プラントを建設し、そこでCO₂削減に取り組む計画で、今般のEXPOでの出展はその前段階との位置付けだ。

なお、ティッセンクルップはすでに「Bluemint」というブランド名で、CO₂排出の少ない低炭素鋼を顧客に提供している。このスチールは慎重に前処理が施されたスクラップが従来より多く利用されており、そのため、高炉での石炭使用量が削減され、溶解時に発生するCO₂排出量を最大64%削減できる。

ティッセンクルップは「鋼鉄こそが循環経済の出発点だ」と強調する。鋼鉄は何度でも溶かして再利用できるため、真の循環型素材になるのだ。

出典: WAZ 2025.02.03.