欧州随一のエネルギー地域NRW州は、バッテリー研究でも先端を走る。とりわけアーヘンとミュンスターは飛び抜けた存在であり、国際協力にも積極的だ。ここでは、製造業、エネルギー産業、大学および大学外研究機関のパートナーが集い、この最高の環境下、バッテリーネットワークから様々な支援を享受している。
来たる12月9日「産業用バッテリーセル生産」をテーマにアーヘンのフラウンホーファー生産技術(IPT)研究所がコンソーシアム・ワークショップを開催する。目的は知識移転の強化。参加者は産業界のニーズ、要件、アイデアを出し合い、共同で取り組む分野を考案・議論・評価し、優先順位を付けていく。まとめられた結果は、後日、ワークショップ参加者限定で配布する予定。
- 日時:2020年12月9日(水) 9:00〜16:00 MEZ(17:00〜24:00 JST)
- 会場: INC Invention Center Aachen(アーヘン工科大学メラテンキャンパス内)Campus-Boulevard 30, 52074 Aachen
- 言語:ドイツ語
- 参加費無料
- 担当:Renate Mull renate.mull@ipt.fraunhofer.de
- プログラム詳細
- お申し込み
同ワークショップの主催者フラウンホーファー生産技術(IPT)研究所は「フラウンホーファー・バッテリーセル生産研究ラボ(FFB)」を開設し、成熟度が高い特殊研究技術の更なる開発に取り組んできた。従来の「硬直」した生産手法に代わり、大容量リチウムイオンバッテリーセルの生産をデジタル化、モジュール化、そして柔軟化することを目指している。
フラウンホーファーIPTは、企業、特にドイツ国内外からの新規参入者やスタートアップにネットワークへの参加を呼びかけている。中でもバッテリー製造機械・設備メーカーや、既存あるいは未来のバッテリーユーザー、そして同分野で活躍する日本企業の参加は大歓迎だ。
エネルギー/バッテリー分野でNRW州アーヘンとミュンスターほど産官学が緊密にネットワーク化している拠点は他にない。この包括的な「エネルギークラスター」の存在は、ドイツのバッテリー研究への強いコミットメントの表れだ。エネルギー効率改善と再生可能エネルギー普及にNRW州は大きく貢献し、その成果をドイツそして世界中のパートナーと共有したい。